発行の仕方についても知っておきたいトレーサビリティ体系図

計量器のトレーサビリティを確保するための文書として、トレーサビリティ体系図があります。計量器の校正を依頼すると、発行してもらえる書類として3種類があります。①トレーサビリティ体系図②校正証明書③計量器の成績表です。そもそも、なぜトレーサビリティを確保するために体系図をつくり、誤りを正すための証明書を発行する必要があるのでしょうか。ものごとを進めるプロセスが大切だからです。体系図とは、意味や解説を一定の原理に従って論理的に組み立てるものです。論理的なつながりがあり、個々のつながりを連関させることによって品質保証の体系図にするのです。体系図は、業者に発行するものではありません。その計量器を実際に使うユーザーの依頼にもとづいて発行されるものです。

校正作業によって、トレーサビリティが確保されますか

校正とは、一般に誤りを正すことです。目盛りの補正などを行うために行います。できあがったものが、標準の品質が保証されており値付けをする必要がないというなら校正する必要はないです。検査そのものをする必要がないかもしれません。体系図を作る意義は、信頼性です。校正に使った機械がトレーサブルなものでなければ、国際標準や国家標準までトレースされたお墨付きのグレードを保証できないのです。ここにトレーサビリティ体系図を発行する意味合いがあります。連続した比較校正を経てきたものだからこそ価値があるのです。ブランドとなりえる標準仕様を有していると自信をもって主張できるのです。一般に発行するのに料金がかかります。実際に使用する人は、料金を払ってもそのクオリティを証明してもらいたいので発行を依頼します。

食品の品質保証にも使われています

食品等の生産や流通に関する履歴情報を追跡したり遡及する方法としても体系図の作成が役立っています。生産者や流通業者は、媒体に識別タグをつけます。パーコードやICタグがこれに相当します。これによって集積情報をデータベース化して論理的な体系図にまとめるのです。そのデータを検索できるのは取引にかかわる業者だけではありません。実際に食べる消費者が安全であると開示されていないものでは作る意味がありません。生産者と消費者が、顔の見える関係になることが重要なのです。安全を証明するためには。消費者の求めにおうじて品質証明書が発行できる関係にまでなることが重要なのです。そのために校正作業(誤りを正す)をすることでクオリティを常に高めていこうという動機づけができるようになります。論理的なプロセスこそ、消費者の信頼を獲得するツールです。”