重要な役割を担うトレーサビリティ体系図

ビジネスでのやり取りでは、説明だけで信用してもらえることはほとんどありません。必ず証拠となる資料の添付を求められます。特にISO9001やISO14001などのマネジメントシステムを運用している企業との取引の場合は、購買管理の要件として信頼性の確保された根拠となる記録を確認する必要があります。そのため、データの信頼性のために適切に校正されていることを証明する必要があります。そのようなときにトレーサビリティ体系図があれば、校正の正しさを示すことができます。データを測定した測定器が受けた校正から、その比較対象として使われた試験機や試験試料を順番に記載して線でつないでいきます。その流れを見ることで校正がどのようなものを使って行われたかを確認することができます。

どのように校正されたのかがわかる

校正は比較によって正しさを確認する作業です。正しさを確認したい測定器の比較対象は、より正確だとわかっているものになります。簡単に言ってしまえば、校正済みのものです。このように正しさを追求していくと最終的には国家で一番正しいものに行き着きます。それが国家計量標準です。トレーサビリティ体系図はそこに至るまでの経路を図で示したものです。もし、その体系図が国家計量標準に行き着かない場合、その測定器は校正されていますが正しさの保証がされないことになります。つまり、他国へ輸出する場合などに測定結果を提出しても信頼性が担保されません。最悪の場合は、その国で校正をされた測定器で計測し直すことになるかもしれません。二重の測定は、コストも時間も無駄になります。

どのようなときに必要とされるのか

体系図はどのようなときに必要になるのでしょうか。企業間で取引をしているときに、納品する製品に関する情報が必要となることがあります。また、その情報に含まれるデータの信頼性を求められたとき、正しく校正された測定器で適切な方法で酒盗したデータだと説明するだけではビジネス上信用されることはありません。正式には測定器の校正記録を見せることになります。その校正の記録の信頼性を求められた場合、必要になるのがトレーサビリティ体系図です。JCSSマーク付きの校正証明書があれば同等の効力があります。そのため、JCSS校正証明書がある測定器や試料に行き着くことが示せれば信頼があることになります。国家間の相互承認制度に加盟している国に信頼性を求められた場合にも有効です。”